続々々雅代の場合「悟志さん雅代さん」12
2017年11月02日 [中高年婚活パーティー 高齢者お見合いパーティー]
高齢者婚活パーティーで出会った悟志さん(仮名・埼玉県)60代の男性の方と、雅代さん(仮名・千葉県)50代の女性の方。
今日の出来事を中学からの同級生木村さんに相談している雅代さん。
木村「まあ、雅代は妻に比べたらずいぶん柔らかいと思うけどさ。でも悟志とやらは、ショックだったと思うぞ」
雅代「ショック受けたのは私の方だと思っていたけど・・・」
木村「だって、延期にしようって言ったのは彼からなんだろ?」
雅代「そうよ。話し合える機会も無くしてしまったのよ」
木村「それだけショックだったってことだよ。女性は、問題が起きるとすぐ話し合おうとか言って、その場で解決したがる割に一歩も引かないところがあるんだけどさ。男からしたらぶつかりたくないから話題を変えたり、あまりそのことについて引きずりたくないんだ。彼の場合も多分そうで、つまりそれだけショックだったってことだよ。」
雅代「・・・木村くん、なんだかカウンセラーみたいね。そういう仕事したらいいのに」
木村「茶化すなよ。まあ、無駄に長年夫婦やってますからね」
雅代「そういえば2人は結婚早かったものねえ。」
木村「若い時はしょっちゅう喧嘩して、すぐ離婚だなんだって大騒ぎしてたけど、そのうち自動的に出来上がってくるんだよな。マニュアルが」
雅代「マニュアル?」
木村「男女の違いと揉める原因。そしてその解決策のマニュアル。」
雅代「うわあ、そのマニュアル欲しい!」
木村「これは俺ら夫婦用のマニュアルだから誰もが当てはまるわけじゃないけどな。でも、まあ一言で言うと・・・妥協だな」
雅代「妥協!」
木村「譲歩、とも言うな。相手の気持ちに譲歩してやるっていうか」
雅代「うわ、上から目線ねえ」
木村「上からでも見ないとなかなか譲歩なんて出来ねえって。まあ妻は妻で上から見ているんだろうけどな。とにかく、まだ2人は夫婦じゃないわけだし、もうちょっと引いて見てお互いを思いやってみても良いんじゃないかな」
雅代「思いやり、か・・・」
木村「逆に雅代から謝ってみるとかな」
雅代「なんで私が!?私は何も悪いことしてないし、ただ待たされただけなのよ?」
木村「彼だって何も悪いことしていない。強いてどちらかが悪いことをしたとするならば、悪いことしてないのに謝って欲しいとか、仕事に支障が出るとか自分の意見を押し付けがちだった雅代じゃないか?」
雅代「ぐ・・・っ」
木村「まあ、謝るなんて夫婦になったら通過儀礼よ?ここらで慣れておいたほうがいいって!形式みたいなモンだからそこまで深く考えなくてもいいから。俺なんて1週間に一回はペコペコと、こなしている儀礼だぞ。」
<続く>
今日の出来事を中学からの同級生木村さんに相談している雅代さん。
木村「まあ、雅代は妻に比べたらずいぶん柔らかいと思うけどさ。でも悟志とやらは、ショックだったと思うぞ」
雅代「ショック受けたのは私の方だと思っていたけど・・・」
木村「だって、延期にしようって言ったのは彼からなんだろ?」
雅代「そうよ。話し合える機会も無くしてしまったのよ」
木村「それだけショックだったってことだよ。女性は、問題が起きるとすぐ話し合おうとか言って、その場で解決したがる割に一歩も引かないところがあるんだけどさ。男からしたらぶつかりたくないから話題を変えたり、あまりそのことについて引きずりたくないんだ。彼の場合も多分そうで、つまりそれだけショックだったってことだよ。」
雅代「・・・木村くん、なんだかカウンセラーみたいね。そういう仕事したらいいのに」
木村「茶化すなよ。まあ、無駄に長年夫婦やってますからね」
雅代「そういえば2人は結婚早かったものねえ。」
木村「若い時はしょっちゅう喧嘩して、すぐ離婚だなんだって大騒ぎしてたけど、そのうち自動的に出来上がってくるんだよな。マニュアルが」
雅代「マニュアル?」
木村「男女の違いと揉める原因。そしてその解決策のマニュアル。」
雅代「うわあ、そのマニュアル欲しい!」
木村「これは俺ら夫婦用のマニュアルだから誰もが当てはまるわけじゃないけどな。でも、まあ一言で言うと・・・妥協だな」
雅代「妥協!」
木村「譲歩、とも言うな。相手の気持ちに譲歩してやるっていうか」
雅代「うわ、上から目線ねえ」
木村「上からでも見ないとなかなか譲歩なんて出来ねえって。まあ妻は妻で上から見ているんだろうけどな。とにかく、まだ2人は夫婦じゃないわけだし、もうちょっと引いて見てお互いを思いやってみても良いんじゃないかな」
雅代「思いやり、か・・・」
木村「逆に雅代から謝ってみるとかな」
雅代「なんで私が!?私は何も悪いことしてないし、ただ待たされただけなのよ?」
木村「彼だって何も悪いことしていない。強いてどちらかが悪いことをしたとするならば、悪いことしてないのに謝って欲しいとか、仕事に支障が出るとか自分の意見を押し付けがちだった雅代じゃないか?」
雅代「ぐ・・・っ」
木村「まあ、謝るなんて夫婦になったら通過儀礼よ?ここらで慣れておいたほうがいいって!形式みたいなモンだからそこまで深く考えなくてもいいから。俺なんて1週間に一回はペコペコと、こなしている儀礼だぞ。」
<続く>