高齢者婚活パーティーで出会った泰久さん（仮名・東京都）６０代の男性の方と、亮子さん（仮名・神奈川県）５０代の女性の方。

携帯電話を無くした亮子さんに新しい携帯の機種を選んであげようと、質問する泰久さん。

泰久「携帯のカメラは使う？」
亮子「凄く使うわ。写真は好きなの」
泰久「メールは？」
亮子「メールはやらないけど、ええと・・・ショートメッセージ？電話番号で送るメッセージなら使うわね」
泰久「娘さんとはやりとりしないの？」
亮子「娘は、ラインっていうのをやるんだけど、私が出来ないから。やってみたいけど・・・」
泰久「と、いうことは亮子さんはガラケーだったのかい？」

亮子「ガラケー？ええと・・・パカパカする携帯電話よ」
泰久「なるほど‥‥。ところでネットは使うのかな？」
亮子「インターネットで調べ物くらいはやるけど詳しくないわ」

泰久「亮子さん、スマホにしてみてはどうかな。」

亮子「え！スマホに？！私はあんな難しそうなもの扱えないわ。ボタンとかも無いんでしょう？あれは若者向きなのよ」

泰久「そうかな？俺もスマホなんだけど」

そう言って取り出したスマホは専用カバーも付けられていて人気の機種でした。

亮子「まあ、泰久さんお若いわね！スマホが使えるの？！」

泰久「俺は亮子さんより年上だけど全然問題なく使えるよ。使ってみたら便利だし、意外と簡単なんだよ」

亮子「無理、無理、無理！私なんてどうせ、変なとこを押して壊しちゃうんだわ。もしかしたらまた落としちゃって無くすかも‥‥」

泰久「大丈夫だよ。亮子さんが必要な機能も揃ってるし、慣れたら俺ともラインが出来るし。何よりスマホにしたら俺が直接使い方を教えてあげられるよ」

その言葉を聞いて亮子さんは

亮子「そうね‥‥確かに‥‥。直接使い方を詳しく教えてもらえるのは助かるわ。せっかく泰久さんが居てくれるんだから思い切ってみてもいいかも‥‥」

店員「今スマホに乗り換えたら特別な割引もありますよ！」

亮子「えっ！・・・分かりました！スマホにします！」

最終的に亮子さんをスマホへとつき動かしたのは泰久さんか、お得な割引かはわかりませんが、こうして亮子さんは人生初のスマホを持つことになったのです。

＜続く＞