高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
鈴木博さん（仮名・東京都）６０代の男性の方と、斉藤京子さん（仮名・埼玉県）５０代の女性の方。

博「え？娘さんが・・・会いたいって？」

京子「そうなのよ・・・。こうして博さんに話すのもどうかなとも思ったのだけど、まだ早いわよね。」

博さんと京子さんは、後日にまた二人でデートしていました。

博「いや、俺も会いたいと思っているよ。娘さんがいいなら・・・。いずれ京ちゃんとは、結婚も視野に入れているし。」

京子「えっ！そうなの？」

博「えーっ。京ちゃんは考えてくれてなかったの？ショックだなあ。」

京子「いや、そんなわけじゃないけど、お互い年齢も年齢だし、娘や家族もいるし、そんな簡単に本人の気持ちだけで決められないのかも・・・と思っていたわ。」

博「俺にはもう京ちゃんしかいないんだけどなあ。この前の一件で尚更にね。」

そう言いながら髪をかきあげるような仕草をしました。

京子「結局・・・今まで通りのヘアスタイルなのね。ちょっと残念な気もするわ。」

博「そりゃそうだよ。今までこれで仕事してきたんだ。いきなりツルッとなったら、商談までツルッとなりかねない。」

京子「あははは。そっかあ。そういうものなのかしらね。」

博「周りもびっくりするしね。この秘密は昔からの知人と京ちゃんだけ知ってればいい。他に特別カミングアウトするつもりはないよ。」

京子「ええ、分かったわ。あ・・・娘には？真里にも秘密にしておいたほうがいいのかしら。」


＜続く＞