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冷蔵庫の水「博さん京子さん」18
高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
鈴木博さん(仮名・東京都)60代の男性の方と、斉藤京子さん(仮名・埼玉県)50代の女性の方。

ホテルのシャワーを浴びながら京子さんは考えました。

京子(もうここまできちゃってるんだもの・・・今更帰るなんてそんなことできないわよね・・・若い子ならまだしも・・・。ついて来たくせに何言ってんだって感じよね・・・)

ぼんやりと思考を巡らせながら、

京子(まあ・・・いっか・・・・)

とちょっと諦めのような、前向きなような自分もいます。

風呂場を出て博さんと同じようにバスローブを着て出ると、
シャワーを浴びたからか、来たときよりも少し頭がハッキリして、酔いも覚めて来ているように感じ、それが返って恥ずかしさを助長するのでした。

京子(ああ、まだ酔ってた方がマシだったわ・・・。とはいえ、まだ頭がフラフラするけれど・・・)

博「こっちに来て。」

博さんがベッドへ座るよう促します。

京子さんはドキッとしながら

京子「あ、ちょっとお水飲みたいわ、暑くて、もう。」

そう言うと、小さな冷蔵庫に入っているペットボトルの水を取り出し、グイッと飲みました。

京子「はあー・・・」

一気に飲んだので息が苦しくなったのと、更に酔いが覚めそうで大きなため息をついたそのとき、

京子「えっ」

博「・・・・・・」

博さんが黙って後ろから抱きしめて来ました。

京子「あの」

博「もう、待てないから・・・。」

抱きしめられたまま、そっと体を誘導されて
そのままベッドに倒れこむような形で仰向けになり、

目の前には覆いかぶさる形の博さん。

京子「鈴木さん・・・・・」



<続く>

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