高齢者婚活パーティーに初めてやって来た
斉藤京子さん（仮名・埼玉県）５０代の女性の方。

京子さんの思った通り、３人目にお話しする男性は、ふと目があった人でした。

スタッフ「それでは今いるテーブルの方とお話しされてください。どうぞ。」

京子「どうも初めまして。斉藤です。」

京子（３人目ともなると、初対面で話をするのもだいぶ慣れてきた気がするわ。最初の緊張感に比べたら、楽かも。疲れている気はするけれど・・・）

鈴木「鈴木です。よろしく」

鈴木さんは、年齢は京子さんより少し年上に見えました。６０台前半でしょうか。

京子（雰囲気は普通の方・・・。）

白髪混じりの髪もヒゲも、綺麗に整えられていて清潔感があります。
決していわゆる「イケメン」ではありませんが、痩せ型で目つきがちょっと鋭くて、どことなく「ちょいワル感」も感じます。

スーツを着ていて、仕事もバリバリこなしていそうなイメージです。

京子「私は埼玉から来て、仕事はスーパーのレジでパートをしているの。あの、鈴木さんは・・・？」

鈴木「生まれも育ちも東京なんだ。杉並区だよ。仕事は美容関係の会社の営業職でね。」

京子「ああ、だから身なりがシュッとしているのね。」

鈴木「シュッと？」

京子「ああ、整えられているっていうか。いい感じの雰囲気だなって思って・・・」

鈴木「いい感じ？それは、褒められているのかな？ははは。」

京子「すいません。なんか上手く言葉が出てこなくて。いい意味なのよ。」

鈴木「斉藤さんもシュッっとしてますよ。」

京子「え？」

鈴木「ボブの髪型もふんわり巻いていい感じだし、白いワンピースも素敵だし。」

京子「あ、ありがとう・・・・。髪型は娘がやってくれて。」

鈴木「娘さんが？それはいいね。」

京子（あっ、急に娘の話なんて、順序が早かったかしら・・・？）


＜続く＞