高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
田中哲二さん（仮名・埼玉県）６０代の男性の方と、三浦加代さん（仮名・千葉県）５０代の女性の方。

中高年お見合いパーティでのことを思い出していて、
自分が言ったことも思い出し、ハッとなった加代さん。

加代「哲二さんはティディベアのこともハッキリ覚えていたんだもの。きっとあのときの会話で、私が行ってみたいって言ったことを覚えていて・・・。それで、あの店に連れて行ってくれたんだわ・・・。」

私ったら、なんてこと！
自分で「行ってみたい」って言っておいて、料理も注文することなくさっさと帰ってきてしまったなんて。

哲二さんは、あのときの会話でのことを覚えていて連れて行ってくれただけなのに。

加代「あまりに申し訳ないわ。早く哲二さんにメールを返さなくっちゃ！」

もう一度、哲二さんからのメールを見返します。

【そうか。じゃあ落ち着いたら連絡ちょうだい。加代ちゃんの好きそうなティディベアのマグカップ、見つけたから買っておいた。 哲二】

加代「これに早くお返事を打たなくちゃ・・・」

【やっぱり予定は大丈夫になりました。私は次の週末は空いています。 加代】

加代「あ・・・これじゃあ、ティディベアのマグカップに釣られて、予定を変えてるみたいじゃない？いや、でもいいわ。とりあえず次また会って、前回帰っちゃったことを謝らなくちゃ・・・。」

加代さんはメールを送信して返事を待ちます。

ほどなくして哲二さんからの返事は来て、お二人は次の週末に会うこととなりました。



＜続く＞