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木村さんの姉とは「悟志さん雅代さん」19

高齢者婚活パーティーで出会った悟志さん(仮名・埼玉県)60代の男性の方と、雅代さん(仮名・千葉県)50代の女性の方。

雅代「・・・と、いうわけで初デートも楽しく過ごせました!」

木村「おお、そりゃ良かったなあ」

雅代さんは再び同級生の木村さんと隣駅の駅前のカフェで話していました。

木村「あれからどうなったかなあと心配してメールしてみたけど、上手く行っているようでホッとしたよ」

雅代「いや、本当に大事よね。相手の立場に立って考えるって!」

木村「そんなの人間関係の中で当たり前のことだろう」

雅代「いや、それが意外と出来ていないものなのよ、人って。分かっているつもりでも、今回改めて思い知ったわ」

木村「ホント。もう妻にも言ってやりたいよ。俺の昼飯くらい作ってから息子のところに行けって!」

雅代「まさかまた一人で置いてきぼりされているなんてねえ、あはは。でもお陰でまた話ができたわ」

陽子「あれ?史郎じゃない。偶然〜!」

突然、女性が木村さんに話しかけてきました。

木村「おお!姉ちゃん!あれ?何してんの?」

陽子「今日は久々の日曜休みだから友達と女子会ランチしてたのよ。史郎の家の最寄駅だから、帰りに寄ろうかなあって連絡しようかなとも思ったんだけど、息子くん社会人に成り立てでバタバタしてそうだからさ。お友達?」

女性は、雅代さんを見て木村さんに聞きました。

木村「おう、中学からの同級生の雅代。こっちは俺の姉ちゃん。って女子会って、姉ちゃん”女子”じゃねえだろ。ばーさん会の間違いだろ」

陽子「うるさいわね史郎!初めまして。田中陽子です。弟がお世話になってます。あんた息子くんと嫁ちゃんは?」

木村「俺一人おいてけぼりで妻は息子のアパートへ世話焼きに。はあ〜〜早く子離れしてほしいよ」

陽子「しょうがないわよ、心配なのよ。」

木村「だから放っておかれた俺は、雅代の恋愛相談にこうして何かと乗ってあげていたわけ。」

陽子「あんたが恋愛相談なんて世も末だわ〜。あ、そういえば私も最近相談受けたわね。」

雅代「なんか男性からの意見って結構ハッとさせられるんですよね。女性同士だと「わかる!」って同調してくれるけど、男性だと新しい意見が聞けるというか・・・。」

陽子「確かに異性の意見って目新しいものがあるのかもしれないわね。私も先日同僚から、初デートで待ち合わせ時間の伝え方で、すれ違ったって話を聞いて、相手の立場に立って考えてみてって言ったばかりだもの」

雅代「へ・・・!?」
<続く>


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