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デリカシーとワリバシ「哲二さん加代さん」25

高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
田中哲二さん(仮名・埼玉県)60代の男性の方と、三浦加代さん(仮名・千葉県)50代の女性の方。

調理カウンターから二人のテーブルにやって来て、ほろ酔いで熱く語る大将。

大将「だからね、加代ちゃん。コイツのこと、よろしくしてやってくれよ。」

哲二「余計なお世話だよ。大将。ちょっと。」

加代さんは二人のその様子を見てクスクスと笑い、

加代「はい、わかりました。店長さん。」

その言葉を聞いて、大将はニコリと頷いた後に、うん?と首を傾げて、

大将「店長さんじゃねえよ、大将でよろしくな」

加代「はい、大将。」

大将「よし!これで田中ちゃんと一緒に加代ちゃんも、うちの店に通ってくれれば、女性率が上がって、むさ苦しさが緩和されるってもんよ。」

哲二「そんな理由で加代ちゃんを使わないでよ。」

加代「でも私、本当にここのお料理どれも美味しくて気に入ったのでまた来たいわ。」

大将「ほら、食べて見なきゃ分からんもんだろう?加代ちゃん。次は田中ちゃんを食べてみる番だな。」

哲二「大将。何言ってんの。」

大将「なに?まだ二人はヤッてないの?」

加代「へっ!」

哲二「大将!まじで酔いすぎだから。やめときなって。」

大将「なーに言ってんの!そんな照れるトシでもないっしょ!で、どうなの。田中ちゃんは夜の方も不器用かい?なーんちゃって!ガハハ!」

哲二「もうー!大将・・・。加代ちゃん困ってるじゃん。デリカシーが無いよ、全く。」

大将「なんだい。デリカシーだかワリバシだか知らないけど、俺がどんだけ田中ちゃんを見てきたと思ってんだい!女っ気がまるで無いところから、加代ちゃんみたいな女性を連れてくるようになるまで、随分かかったなあって感慨深いんだよ。」

哲二「大将・・・・。」

大将「ほいで、アッチの方も随分かかっちゃったりして?こりゃ感慨深いや!ガハハ!」

大将の下ネタトークはとどまるところを知らず絶好調に続きました。


<続く>


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