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高齢者婚活パーティーで出会って見事マッチングを果たした、
田中哲二さん（仮名・埼玉県）６０代の男性の方と、三浦加代さん（仮名・千葉県）５０代の女性の方。

お二人がメールで会う約束した次の週末。

待ち合わせ場所に先に到着した加代さん。

加代「とりあえず、この前のことを謝って・・・。そして今日どこかまた食事に行くとしたら、どこでもいいとは言わないようにして、私の好みも正直に伝えてから行くようにしなくちゃね。」

哲二「お、早いね。」

加代「あ！哲二さん。あ、あの、この前は本当にごめんなさいね、先に帰っちゃって・・・。」

哲二「いやいや、急な用事で大変だったよね。今日は大丈夫なのかな。」

加代「もちろん、大丈夫よ。」

哲二「じゃあ、行こうか。晩御飯まだだよね。この前の店、”居酒屋てっちゃん”でいいかな」

加代「あ！あの・・・。この前の店じゃない方がいいかなあと」

哲二「え？何で？」

加代「えっと、その。前にパーティで会った時に言ってた”気兼ねなく飲める店”っていうのが、この前連れて行ってくれたあのお店なのよね」

哲二「そうだよ。加代ちゃんが行ってみたいって言ってたから・・・」

加代（やっぱりーー！思った通りだった！）「そ、そうなのよ。すごく気になって行ってみたいなあって思ったのよね。その話を聞いた時。」

哲二「うん、だから・・・」

加代「先日、私用事を思い出して帰っちゃったじゃない。だから、なんだか気まずくて。別のお店の方がいいかなって。店長さんにも気を使わせちゃうかもしれないし申し訳ないわ。」

哲二「いや、それは大丈夫だよ。あの大将は気にしないから！ははは」

加代（私が気にするんだってばーーーー）

＜続く＞